「先生、あっちにタクシー乗り場ありますよ。」
これは私がよくクライアントに言われる一言です。
私は基本的にタクシーの行列でタクシーを乗りません。
なぜなら、普通だからです。
「うん？ふつう？？」
と思ったかもしれません。
これは私とタクシーを乗ったことがある方なら
わかるかもしれませんが、私は運転手さんと話をするのが
とても好きです。
やはり究極のサービス業といいますか、
一流のタクシーの運転手さんは本当に能力が高い。
そもそも私がここに立ってタクシーを待っていることを
知っていたのではないかという、圧倒的な「情報」と「統計」
があることです。
流しのタクシーを見つけたあなたは
「おっラッキー」と思うでしょう。
しかし、タクシーの運転手さんは違います。
「やっぱりこの時間帯はここで待つ人が多いな！」
と着実に天候・曜日・時間・場所すべての統計を重ねて
あなたがそこで立っていることを予知していたのです。
と言われたらびっくりしますよね。
実はこれはトップセールス談義と私が
タクシーの運転手さんと勝手に繰り広げる
ノウハウトークで、
私もほかのスタッフと同じことをしません。
一般的なスタッフは
「よろしければ履いてみてくださいね」
と声をかけます。
私はそういった典型的な接客パターンではなく、
お客様に必要とされる販売員になるための声かけや
接客をします。
トップになるためには、
「ほかの人と同じことをしていてはいけない」
と私はトップ体験から言い切れる確信です。
だから、タクシースタンドに行列をなしている運転手さんに
まったく魅力を感じないのです。
それは、長い列を待っている方が楽です。
（誤解のないように先に申し上げておきますが、
もちろん中には列に並んで待機していなさい！
と言われている人もいるでしょう）
あたかもグーグルマップと人の動きを
衛星から見ているかのような空間把握能力は
（もちろんスキル開発は経験と統計です）
話を聞くだけでもとても勉強になります。
そこで私がいつも最初に聞く質問が、
「私がここで手を挙げるのは予測していましたか？」
です。
それで「そうですね、たいていこの時間は
このへんでだいたいお客様と会います」
と言われると、
「それはなぜですか？経験ですか？」
と聞くと「うむうむ！」あまりにも考えつくされた
営業活動に目から鱗が落ちまくります。
そして、いつも話をもっと突っ込んで聞きたくなる頃に
到着してしまうものです。
「もっと話を聞きたかったんですけど、
またお会いできるのを楽しみにしています。
これからも業界のトップでい続けてください」
というようにしています。
そして、最後に言われるのが、
「お客さんサラリーマンじゃないね・笑」
です。
何を見抜かれたのか・・・怖い。
人を見る目が極端に高いのがまさにタクシーの運転手。
話しかけた時の私の年齢・雰囲気から
どんな話ぶりがふさわしいのかも計算しつくされています。
ここで書けば書くほどいろんなエピソードが出てきますが、
またの機会に紹介しますね。
ぜひあなたもタクシーに乗るときは、
流しのタクシーを敢えて選んで、
「私がここで手を挙げるのは予測していましたか？」
と聞いてみてください。
ここでよい反応が得られたらそこはちょっとした
セミナールームになります。
ぜひお試しあれ。
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