スタッフが辞める時はいつでも
店長や会社関係者はナーバスになります。
一度やめると決めたスタッフが辞めると
「あ～また人材難だ・・・」
「募集かけても人は入ってこない・・・」
「どうしよう・・・店開けられない・・・」
と悩んだ挙句、
こうなったのもやめるスタッフの責任だ！
と気づいたらやめるスタッフに怒りの矛先は向き
大きなわだかまりができた状態で辞める姿を
これまでに沢山見てきました。
見ていてたしかに感情的になる気持ちはわかるけど、
仕方ないんですよね。
私もこれまでに何回か採用しました。
絶対にこの会社で骨をうずめます！とか言われましたが、
独立していきました。
たしかにその瞬間は「は？？」となりますが、
冷静に考えれば、別にそれでいいと思っています。
それよりも今一緒に切り盛りしてくれている
メンバーをもっと大切にしようと気づかせてもらっているような気がします。
もちろん既存クライアントに迷惑のかからない形での
退職をお願いしました。
とまぁ私の話は置いといて、
クライアントの話に戻ります。
私はやめるスタッフに「なんでやめるの？」と聞きます。
すると、見事なまでにこの会社（店）の
人材に対する見方や
組織風土や仕組みの落ち度を
明確に教えてくれます。
話を聞いたうえで、
「そりゃそうだよな・・・」と思いつつも
それでもやめてもらいたくない気持ちは
クライアント同様かわりませんので
私も引き止めます。
どこかでこの話の意味に気付いてもらいたいな・・・って
説得するたびに思います。
私とこの手の店長やマネージャーの違いは、
この後の対応です。
私はすでに頭を切り替えて
同じような理由でスタッフが辞めないように
どうしたらいいかを考えて施策をすぐに打ちます。
しかし、マネージャー陣はどうしても離職について
議論を続けようとします。
去る者追わず、という言葉があります。
まさにこれに従うことが大切だと思います。
私はそれよりも、今会社に貢献してくれている
大切なスタッフにより働きやすい環境を
つくることが重要なのではないかと思いますが
あなたはどうでしょうか。
辞められるのは辛いし、
現場にも負担があるのももちろんわかっています。
しかし、本人が離職したいと思った理由は本当の意味で前向きな理由は
除いてほとんどが会社側に問題や課題があることも多いのが
事実です。
だからこそ、その負の部分と向き合うことも
大切なのではないかと思います。
CS第一主義と
顧客満足度に重きを置きすぎて、
ES（従業員満足度）が下がっては
元も子もないですよね。
料理でいえば、
料理の腕を磨くことは大切ですが、
十分な食材を手に入れることができなければ
結果的においしい料理を提供することはできません。
だから、いまいるメンバーを
輝かせることが未来の採用にもつながるし、
定着率アップにもつながります。
だから、辞めるスタッフを見ることよりも
残っている大切なスタッフを見てあげてください。
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