ルールで現場を縛りすぎると
「創造性」と「主体性」が奪われます。
これは、本部と現場がうまく機能していない組織に
よく見られる光景です。
本部は現場を理解していないので、
ルールで縛ることで最低限のサービスの標準化を
図ろうとします。
たしかに、自由度が高すぎると今度は規律が乱れて
何をしてもよいような印象を組織に与えてしまいます。
私はこれまでに本部と現場がタッグを組んでいる組織も
そうではない組織もたくさんみてきました。
今実感しているのは、本部が現場を理解したうえで浸透を図る
「ルール」と主体性と責任感を生み出す
「自由」のバランスが一番だなと思っています。
ルールで縛ると創造性と主体性が損なわれる、
そうなるとどうなってしまうのかというと
離職率が上がります。
またそれだけではなく、現場からアイデアが出てこないので、
良質な販促・キャンペーンの生まれない。
つまり、本部が「現場は今これを求めている」という直感と
マーケット状況から販促やキャンペーンを打ちます。
「いやいやいや・・・うちでは絶対意味ないし」と
結局反感をかい、実行部隊である現場のパフォーマンスが落ちます。
やっぱり本部も現場を知らないとな。
そう私も思います。
理論だけでは現場をコントロールすることはできません。
現場には必ず「バッファ」が必要です。
バッファとはスペースのようなものです。
現場の現況を理解したうえで、
現場スタッフが前向きに販促をやるための
「心のスペース」を作ってあげることが大切です。
この心のスペースを作るにはどうしたらいいのか？
それは本部発信の現場取組はすべて
「最小限の努力」で「最大限の成果」で提供することです。
工数が多いと嫌がられるし、
現場中心でなければ意味がないと解釈されます。
こうならないためには現場を知らなければいけません。
現場の現況を理解しどうしたら「心のスペース（バッファ）」
が生まれるのか？
無理して施策を実行するのではなく、
楽しくそして、最大限の成果を狙えるのか？
これは現場を知らないと無理ですよね。
現場と共感が生まれる施策を生み出すためにも
本部の人は現場に足を運んで「一緒に売る」、これです。
そうすれば施策に取組ながらバッファを
生み出すことができるはずです。
施策（販促・キャンペーン）ってどれもそうですが、
楽しく取り組めないと成果って生まれないですよね？
また販促？またキャンペーン？？
と思われてしまうのはとても残念なことです。
しかし、こうなってしまうのも
会社全体が現場主義ではないからです。
今伸びている小売・サービス・飲食業の中でも
私が気にしてチェックしている会社（特に今は飲食）は皆
現場主義経営です。
答えはすべて現場にある。
本部がどれだけ鉛筆なめて戦略考えても
合理的ではあってもその分伸びしろも限られます。
一店舗一店舗個性が必要な時代です。
なぜならこれだけ選択肢に溢れてしまったからです。
金太郎あめ組織からの脱却、
そのためにもぜひご自身の組織を見直してみてください。
社長以下全員が現場に定期的に出る。
私が何度も口酸っぱく言っているのも、
ここまで書いたことが大きな理由の一つです。
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