お客様が何も持たずに、店を出る、
これではお客様は二度と自店舗に表れてくれることも、
販売員の名前を覚えて「せっかく買うならあなたから買おう！」と
思うこともありません。
あなたは接客をしていてこんな経験はありませんか？
商品を決めた後に「やっぱりちょっと考えてもいいですか・・・すみません」
と、一度頭を冷やしたいお客様が、「後でまた来ます」と言って、
その場から立ち去ろうとしたこと。
ありますよね。
私も数えきれないほどあります。
あとちょっとだったのに・・・
なんて思ってもお客様がご自身で決めたことなので、
こちらも押し切れずにいました。
と、仮に押し切ってもお客様は、
「何この店、やっぱりやめよう」と怖くて買えないでしょう。
何をここで言いたいのか、
残念ながら、そのお客様をそのままお帰ししては再来店は見込めません。
えっ売り込んではいけないっていったじゃないか？
と言う声が聞こえてきそうです。
たしかにそう。
しかし、商品を買っていただくことだけが手ぶらで返さない
という方法ではありません。
ある約束をすればいいのです。
しかし、何も約束をしなければ、
お客様はすぐに販売員の存在を忘れてしまうでしょう。
何を約束すればいいのか、の前に約束をしないと
どんなリスクがあるのか。
それは、たとえお客様がやっぱり気になって再来店していただいても、
お目当ての商品があるとも保証できない、ということです。
おいおい、いつまでもったいぶるんだよ！
お待たせしました。
それは、「取り置き」です。
そうすれば、お客様の頭の中から消えない状況を
意図的に作り出せるので、再来店を促すことが出来ます。
また確実に商品があるので、
お客様に安心感も与えることができます。
ただし、取り置きの手続きは
シンプルにする必要があります。
あまり強制力を持たせると・・・
お客様も遠慮します。
住所まで聞く必要はありません。
お名前と連絡先ぐらいに留めておきましょう。
そして、いつ頃までに
決めてもらえるかを約束して下さい。
つまり取り置き期限という意味です。
期限後は自動的にキャンセルになることを伝えれば、
お客様の負担になることもありませんよね。
あなたも同じ状況を味わえば分かりますが、
キャンセルの電話をすることほど嫌なものはありません。
気まずいですよね。
もし仮に再来店してもらったら、
必ず「ありがとうございます！お待ちしておりました」と
選んでもらったことへの感謝の気持ちを伝えることが非常に大事です。
「やっぱりこのお店にして良かった」という印象を与えることが出来れば、
お店のファンになってもらえます。
そして繰り返しお店を利用してもらえるチャンスも増えます。
ぜひ、取り置きを積極的にして、
お客様の再来店を促進しましょう。
たったひとつの約束で一生涯の関係を築く
キッカケが生れます。
ぜひ。
