これからの時代は社長がなんでもかんでも決める会社は
つぶれていく、私はそう実感しています。
そして、現場に権限を持たせる会社が
繁栄していきます。
社長が決めて繁盛した時代は、
商品やサービスが均一に提供されていた時代です。
つまり、社長の仕事は「管理」であったということです。
誰かが決めれば全員がそれに従っていく、
つまりどの店も金太郎あめのように
同質なものでした。
この場合は管理することで、
スピードを速めることができるので効果的です。
今はいかがでしょうか。
軒並み金太郎あめのような店は
つぶれてきていませんか。
また業績が徐々に下がってきていますよね。
なぜなら、ニーズにマッチしなくなってきたからです。
社長がなんでもかんでも決める場合の
弊害はほかにもあります。
それは現場が反発する点です。
その施策やキャンペーンはすべて「やらされ」に
変わってしまう、ということです。
これでは成果は最大化されません。
結局現場は、
「また社長の独断だよ。マジやる気でないな。
うちの店では絶対やっても仕方ないって」
と悪口を言われるだけです。
社長は勘違いしているんですよ、
自分が一番偉いって。
違うんですよね。
一番偉いのは、顧客のニーズを正確に把握している人です。
つまり、現場スタッフなんですよ。
一番お客様と近い場所で仕事をしているからこそ
細かいお客様のニーズを把握することができます。
しかし、これが中央集権的なマネジメントだと、
意思決定までに膨大な時間がかかります。
しかも現場を知らない人々が
意思決定をことごとく潰していく、
そうなると現場から大切なものが失われます。
それは・・・「創造性」です。
創造性とはお客様が必要としている、欲しいと思っていることに
応えるアイデアのことを指します。
現場から創造性を失えば
働く人は機械と同様になり、仕事に価値を見いだせずに
高い離職率へとつながっていくことでしょう。
これからの時代は金太郎あめのように
どこでも同じ品質のサービスを受けられる店は
どんどん消えていくと私は思っています。
商圏ごとに来られるお客様は違います。
天候によってもお客様の気分も買い物心も変化します。
気候や地域イベントやコミュニティによっても
購買心理も欲しい商品やサービスも変わることでしょう。
すべての店が違うべきなのです。
というかこれからの時代はそうしないと
生き残ることができなくなります。
これからの時代の主役は現場です。
現場でお客様と接するスタッフの知恵や体験を
本部が主導となって全力で実現していくことが
求められます。
あなたの会社はいかがでしょうか。
いまだにすべての意思決定を社長が握っていますか？
早く現場に権限移譲した方がいいですよ。
なぜなら、現場感のない意思決定では企業は繁盛しないからです。
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