スタッフの朝の挨拶、
「おはようございます」の声が小さいんです。
という悩み相談を先日ある店長から受けました。
朝礼前は店内にBGMも流れることなく、
静かすぎて逆に怖い、と言っていました。
理想を伺うと、
朝から元気よく、スタッフ同士の談笑もあって、
楽しく働ける環境を作りたい、のだそうです。
このギャップは何からきているのかを
聞いてみると、どうやら疲れきっているとのことでした。
この状況把握がよくないなと思いました。
なぜなら「どうして」が欠如しているからです。
どうして疲れているのですか？
と聞くと、シフトがきついから、と答えてくれました。
シフトがきつくなる理由は何ですか？
と聞くと、
「従業員が少ないからです」（出た！！）
そうですか…採用はしないのですか？
「入ってもすぐに辞めちゃうんです」（出た！パート２）
なぜ辞めてしまうのですか？
「う〜ん、わかりません・・・」
ここですね、問題は。
わからないことが問題です。
心のどこかで採用したスタッフの責任にしているから
あまり深追いすることもなく諦めている、これが問題です。
朝元気がないのは、スタッフに問題があるのではなく、
店長の姿勢に問題がありました。
それは二つあります。
・スタッフを信頼していない
・スタッフを教育していない
採用したスタッフを本気で育てて戦力にしようという
意欲が見えませんでした。
話をすれば「きっと辞めてしまう」という過去の失敗体験を
ひきづっているようでした。
そして、教育をしないので、スタッフの成功体験が
思うように作ることができないことがフラストレーションとなり
スタッフの離職に繋がっていました。
このように、なぜの問いかけを重ねていくことで、
原因が見えてきます。
この記事を読んでくださっている方の中には、店長やSVの方も
いらっしゃることでしょう。
スタッフが思うように成果を作ることができていないのだとしたら
表面的にしか問題を見ていない視点を深めてあげることで
本質が見えてきます。
SVは店長に対してどうように問いかけてみてください。
そうすることで何をすればよいのか、という先が見えます。
本人はどうしても目の前の問題に悩みがちです。
ぜひサポートしてあげてください。
ちなみにこの店長はこの問題を機にどうしたらスタッフを信頼できるのか？
どうしたら成功体験を一日も早く作ってあげられるのかをテーマに
日々取り組んでくださっています。
そして、近々朝の挨拶が明るくなることでしょう。
次回は、「スタッフが店に求めるたったひとつのこと」を
紹介します。
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