お店に来たお客様は、
「う~ん、これ似合うかな・・・」
「これ着てみようかな・・・」
と頭の中で自分自身と対話しながら商品を見ています。
こうしたお客様の「心の声」がきちんと読める人が確実に売れる人なのです。
接客販売のコツはまさにこの声を態度で聞き取ることができるかどうかといえるでしょう。
実際、アプローチ一つで結果は散々なものになる可能性があります。
お客様はストレスを感じると商品を買うのをやめます。
特にストレスを感じるのが、この「心の声」と反するアプローチがあったとき。
「どれにしようかな」と悩んでいるときに、試着を勧めたとします。
いかがでしょうか。
「なんだこいつ!もっと自由に見せろよ!」
と反感の気持ちを抱くことでしょう。
返答は、当然愛想笑しながら、「いや、見てるだけなんで」と拒否です。
逆にお客様が、「あ、これ着てみようかな」と思ったときに声をかければ、気持ち良く着てくれます。
こちらのアプローチ一つで結果は大きく変わるということなのです。
声にしない、心の声をぜひ聴いていただきたい。
お客様の心の声が聴けるとアプローチに変化が訪れます。
それは、高い確率で「共感」を生み出すことができる、ということです。
接客販売においてお客様との共感ほど重要なものはありません。
共感とは、お客様から「そうなんですよ」と返ってきた瞬間のことです。
売場を見渡し、「靴ってよく分からないな・・・種類多すぎ」と思っているときに「お客様、たくさん靴があって迷っちゃいますよね?」と言われれば、「そうなんですよ」と答えてくれるでしょう。
これがお客様の心の声と対話できた瞬間です。
共感する言葉をかければ、高い確率で買ってくれます。
この共感こそが、接客販売におけるコツなのです。