あなたは今、新しい洋服を買おうとあるアパレル店に入ったとします。
今どんな気持ちで入店しましたか?
ここで多くの方は、「なんとなく興味を持ったから・・・」と答えます。
あなたもそうでしょう。
特にどんなものが欲しいかは決まっておらず、
良いものがあれば買おうかなという程度での入店です。
たくさん商品があるので、
ゆっくり見たいなと考えているのもつかの間。
商品に触れれば獲物を追うかような顔つきで、販売員がやってきます。
そして、入店後わずか30秒で店員さんが近くにやってきて、
こう言います。
「これいまうちの新作でとてもおすすめなんですよ、良かったら着てみて下さいね」
と。
このときあなたはどのように感じますでしょうか?
まだ何を買うかも明確になっていない状態で、
しかも見ているだけのこのときにこのような
声をかけられることに不快感を感じませんか?
少なくとも私はイヤです。
「もっと、ゆっくり見せてよ」と思うでしょう。
来店する80%のお客様が、
最初から買う商品なんて決まっていない、というデータがあるほどです。
ほとんどがなんとなく、つまり無目的で来店し、商品を閲覧する中で決めていくものです。
ですから、アプローチ・声かけのタイミングは
お客様の欲求に合わせなければならないのです。
つまり、お客様のタイミングで接客は進行しなければいけない、ということです。
例えば、入店して商品を見ている中で、
試着をしたいなという商品が見つかったとします。
この時必ず、周囲をキョロキョロと見渡しますよね。
このタイミングで販売員と目があい、
「そちら今うちでおすすめの商品なので、良かったら試着してみて下さいね」と言われたら、
心地よく試着が出来るのではないでしょうか?
大事なのはアプローチ・声かけのタイミングです。
これですべるとお客様は逃げてしまいます。
怖くて。
買わされるのではないかと思って。
そうならないようにするためにも、
お客様の動向をしっかりと観察しながら、
常にお客様にストレスを与えないことに気をつけていきましょう。
それが出来れば、お客様は自然と増えていきます。