先日当社クライアントの他店舗視察で、
ある大手インテリアショップに複数店舗足を運びました。
大きなショールームには、
所狭しと商品が並んでいます。
それは・・・それは・・・
「綺麗」に陳列されています。
しかし、私の印象は無機質であった、ということ。
綺麗に並べられているだけで、
全くわくわくしませんでした。
ほとんど売場の大きな通りを素通りして店を出ました。
足を止めて「これいいな！」とか、
「こんなのあるんだ！」にはなりませんでした。
全く魅力を感じなかったため、どういうインテリアショップが
いいものなのかを考えてみました。
そこで浮かんだのが、「海外」のインテリアショップでした。
海外のインテリアショップに行けば、
あたかもそこに住んでいるかのような
トータルコーディネイトで、全部欲しくなる、
わくわく感を感じることができます。
その筆頭が日本ではイケアですよね。
気づいたらあれもこれも買ってしまったこと
ありませんか？
そして入口すぐの
「●●さん宅２LDK」
みたいなPOPと同時に、実際に住んでいる人の
インテリアをそのまま持ち込んだ売り場づくり。
見事としか言いようがありません。
インテリアをきれいに並べる＜店発信のコーディネイト事例＜お客様事例
この順番でお客様は信頼を置きます。
信頼される売場を作るためには、
よりお客様に近い人の行動を提案することです。
インテリアだったら家具の配置や、
照明の色によっての部屋の印象など。
できる限りお客様の共感を生み出す仕掛けがこれからの時代は
ますます必要になります。
今まではソファコーナーにソファを置き、
照明コーナーに照明を置けば良かった。
それでドル箱のようにお客様が次から次へとやってきて
商品やサービスを購入してくれました。
主に集客も大手はテレビCMでブランディングをし、
チラシでセール広告をすれば集客できたし、
売上も常に最高売上を更新し続けることができました。
しかし、今はどうでしょう。
CMを打ってもそこまでお客様を集客することも
できなくなりました。
なぜならお客様に選択肢が増えたからです。
チラシや広告（ネット含む）だけで
売上が作れる時代は終わりました。
たしかにネット広告は確率論で
徐々に売上も上がっていきます。
しかし、新規集客コストは
これから年々高まっていくと私は読んでいます。
それだけ選択肢が豊富になったからです。
インテリアショップは、
リアルもネットも顧客の囲い込みが
これからの時代確実に必要になります。
新規集客コストを下げ、
お客様との関係性も強くなる、
そして、お客様に感謝されるからスタッフの
離職率も下がる、好循環の店づくりが
可能になります。
今までは売れればよい、というセールスから
これからは一度買ったお客様が
あなたの店と一生涯付き合いたいと思ってもらえるだけの
魅力とわくわく感が必須となります。
あなたの店に来店するお客様に
インテリアを通して疑似生活感を提供し、
照明を買いに来たお客様が一緒にソファを変えたくなるような、
ダイニングテーブルを買いに来たお客様が
一緒に照明を購入したくなるような演出が大切です。
デザインだけで魅力を作り続けることは難しい。
なぜならほかの店でも似たようなデザインを扱っているからです。
大切なのは、プロダクトはもちろんのことだけど、
あなたの店と一生涯付き合いたいというお客様の
気持ちを育てること、作り上げることです。
今年からますます店頭VSネットは過激な競争にさらされます。
あなたの店が生き残るための価値づくりの参考になれば幸いです。
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