これからの経営はいかに現場に足を運ぶかで見えてきます。
あの稲森社長もJAL再建の時は徹底して現場に回りましたよね。
会社の現在地の答えはすべて現場にあります。
鉛筆舐めて戦略練るだけでは会社を思い通りに
操ることができません。
なぜなら、現場のモチベーションが必要だからです。
将棋の駒のように正確に動いてくれればよいですが、
人なのでそういうわけにもいきません。
人なので感情（意欲）がありますから、
角でも歩になることもあるし、
歩が金にも飛車にもなることがあります。
ではどうしたら会社の現状をよりよくすることができるのか。
その答えは「一緒に店頭立つ」「一緒に営業に行く」ということが
大切なのです。
現場の悩みを理解・共感した方向性を示さないと、
「全然本部はわかってない・・・」
とどこかの大手飲食店みたいに人材不足に
悩むことになります。
会社のことが好きだったらあのようなことにはならないはずです。
時給１０００円以上出しているから人は集まるはずだ。
って決めても人がこない。
人なので、そういうものなのです。
仕組みや制度で人は動かすことができません。
だから私は現場に出て直接現場の愚痴を聞いた方が良いと
いつもクライアントに口酸っぱく言っています。
皆様最初は嫌がるのですが、
足を運ぶことで「現場目線に全く立ててなかった」と
悔しさを感じるとともに何をすればよいのかが見えて
結構すっきりとした表情になります。
多くの経営者は現場に引け目があるのか、
行きたがりません。
この時点で会社のファンを増やすことは不可能です。
従業員が会社のファンにならなければ
いつまでもがんばろうという意欲は湧いてこないですよね。
角の才能を持っていても歩になってしまう、可能性がある、ということです。
モチベーション一つで人は激変するものです。
どれだけ時給を上げてもらっても、
「この会社のためにがんばりたくない」
「人のように扱ってくれない会社で働けるか」
と思われたらそれまでなのです。
だから、現場に出て声を聞きなさい、と。
現場主義経営にこれからは大きく舵を
取らないと行けないのです。
ある飲食店は人が全く入ってこないですが、
私が尊敬する飲食店は採用を止めているほど
優秀な人材が集まってきてくれています。
この差は何でしょうか。
経営陣が心から現場を理解しているかどうか、なのです。
引け目を感じて出来る限り現場に出ないようにしようと
逃げ腰な経営陣ではありません。
もちろん時間的な制約で周りから
「社長は現場に出なくてもなんとかしますから」
と側面でサポートしてくれる参謀が入ればよいです。
（そういってくれるほど会社のスタッフのために
働いていると背中を見せられている社長なら、という意味です）
でも、たいてい現場に引け目を感じている経営者の下で
働く人は、「一回現場見てくださいよ〜」と愚痴だらけに
なっていることがよくあります。
これからの時代はこの手の経営者はどんどん裸の王様化し、
売上もどんどん下がり立ち行かなくなると思います。
現場から応援される経営者や本部はこれからの時代に
さらに組織が強くなっていくことでしょう。
輪店してスタッフと話して現場の課題を直接知ることが
今のあなたには大切です。
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