店長の中には、売れ売れオーラを出すタイプの人がいます。
だから、スタッフが時間になって帰ろうとすると、
帰りづらい雰囲気を作るのです。
実際に初めて訪問したクライアント先で、
この雰囲気の店長と出会うことがあります。
そのときは決まって
「あ〜雰囲気悪いな〜」と思います。
そして働いている方もなんだか店長の顔色を伺いながら
働いている様子です。
かわいそうなのは店長をのぞく全員なのですが、
中でも社員は店長の売上に対する締め付けをうけ、
スタッフからは店長をどうにかしてほしいと愚痴を
言ってくる、そんな辛いポジションにいます。
そして、私がこの手の組織に入ると必ずやるのは、
社員とスタッフの皆さんに
「店長はそんなに悪い人ではないんですよ。ただ、今売上がよくなくて
店長の人としてのらしさがなくなっているだけなんですよ。
だから今の店長は嫌いかもしれませんが、本当の店長と出会ったときは
きっと好きになれるはずです。」
と一言店長をフォローします。
そして、店長と話をします。
「なぜ、売上を上げていないと雰囲気的に帰りづらいと
周りが思っているのかわかっていますか？
もし、これに気づいていないのだとしたらよくないですね」
と話をします。
意外と気づいていないのです。
なぜなら店長自身は変わったと自覚しにくいからです。
いつも通りの毎日だからよけい気づかないのでしょう。
気づいたら人格や表情までもが厳しくなっているという
店長をたくさんみてきました。
（というか聞いてきました）
まず私は一言伝えます。
「スタッフの皆様が帰りづらい雰囲気をつくるのは、残念ながら
何一つその締め付け感は店長にもスタッフにもメリットがないのです」
売上が厳しくなると、全員が売上を作らなければいけない、
という意識になります。
しかし、店長が売上の全責任を背負ってる分スタッフや社員よりも
売る気持ちが強くなります。
そうすると、次第に、「自分だけが売上を上げなければいけない
と思ってるのではないか」と思うようになります。
つまり、他のスタッフの売る気が低い、ととらえるようになる、ということです。
だから「売る気がない→売れない→早く帰る」というプロセスが
気づかないうちに許せなくなるのです。
これは間違いなく双方に不利益を及ぼします。
売る意欲が強すぎると店の雰囲気は悪くなり、
売上はますます下がります。
たとえ一瞬上がったとしても継続性がありません。
売り込む意識が強い分お客様側も、
「なぜこれを買ったのかがわからない」
と不必要な商品を売りつけられた、という気もちになる確率が
上がります。
まずは、スタッフに気持ちよく働いてもらうことを
考えましょう。
うん、たしかに怖いのはわかります。
なぜならさぼったらどうしよう、
締め付け感がなくなって楽をされたらいやだ、
と思うかもしれません。
しかし、不安感情を乗り越えないと
いつまでも現状の売上やスタッフのモチベーションから
飛躍することができません。
店長としてどのような雰囲気を作ることが
最適なのか、これまでの達成経験も踏まえて
考え直してみましょう。
えっ何で？
もちろん本です。
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