うそをついて信用できない、
というスタッフいませんか。
私のクライアントの店長と話をしていると、
定期的にご相談頂くことです。
店長に、
「最初からうそをつく性格なのか？」
と、聞いてみると、
「いえ、最初は素直にいろいろとやってくれてたんですよ・・・」
とおっしゃいます。
しかし、今はそうではない。
いつから嘘をつくようになってしまったのか？
うそをついてしまう理由は何なのか？
とひもとき問題解決するときは、たいてい
以下の理由によります。
・上司が厳しすぎる
・能力が低い
・上司が完璧すぎる
まず一つ目の上司が厳しすぎる、という点ですが
あまりにも厳しい態度を取ると
部下は萎縮してしまい、
やっていなくても、怒られたくない、という
反射行動でやりました！とうそをつきます。
そして、直前で細かくチェックをしたときに、
何もしていない、という結果になります。
うそがばれるまでは、
なんとか帳尻併せようと本人もがんばるのですが、
なかなかそんな思うようにはいかない、というのが
現実です。
結局うそをついたことでさらに怒られる、
という結果になります。
上下間のコミュニケーションを見直さなければいけません。
・能力が低い
人は生まれもって人に認められたい、
という欲求を持っています。
しかし、自身の能力が低いにも関わらず
できている自分を相手に見てもらいたいので
うそをつく、という傾向があります。
できる自分はどこにもいないのに、
できている、という理想の自分を描いてしまって
あたかもそれが自分である、というと錯覚に陥ります。
大切なことは、理想と現実を一致させることです。
これはトレーニングを通してうそをつかない体質へと
変化させることができます。
・上司が完璧すぎる
これも問題です。
上司が完璧すぎると
自分もそうあらなければいけない、
という気持ちになります。
当然それは、部下に負荷がかかる上
キャパシティを超えてしまうので
ある一定の仕事量をふられると、
上司はできるものだとしてふりますが、
部下は期待に応えられないので
うそをつかなければいけなくなります。
上司が弱みを見せたり、
本音を時にはちらつかせることで、
この人も完璧じゃないんだ、という安堵感が
「いや、今実は○○の仕事で悩んでるんです」
という本音を引き出すことに繋がります。
完璧すぎると
何を言っても
「そんくらいちゃんとやりなさい」と
言われそうで恐怖心を与える可能性があることを
知っておく必要がありますね。
基本的にうそをつく、つかないは、
上下間のコミュニケーションや
上司の姿勢によります。
部下に何を求めるのか？
この求めるものによってうそをつく、つかないに
わかれると私は実感しています。
完璧だったら相談するのも気が引けるし、
上司が厳しすぎれば怒られるのが怖くなって
何もはなせなくなります。
能力が低ければ当然自身のできるであろう枠組みが
空想のままで終われば結果はいつまでも
伴いません。
嘘をつかざるを得ない、ということです。
本当は誰だってうそをつきたくはありません。
しかし、日頃のコミュニケーションで心を閉ざすきっかけが
あると言いたくても言えない、という状況になってしまいます。
○○して当たり前、という気持ちはわかるけど、
当たり前だと思うことをなくしてよくやってくれているに
変えるだけでコミュニケーションの質も変わります。
そうすればお互い本音で言える、
「言っても良い」と思える環境になります。
後で大事になる前に、
小さいうちに問題解決するためにも
コミュニケーションと姿勢を見直しましょう。
期待はしてもいいですが、
求めるとうまくいかない、これが仕事です。
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