接客においてお客様の感動を生み出すサービスをすることが、選ばれ続けるための秘訣でもあります。
その中で私がしていたことと言えば、買わないお客様にも「ありがとうございます」と伝えていたことです。
販売員として売場に立っていると、お客様に来店をしていただくのは一見当たり前のように感じますが、これは大変尊いことです。
これだけ数多くあるお店の中から自店舗を選んできてくださっているのですから、当たり前だと思ってはいけません。
だから、買おうが買うまいが、来店していただけたことに感謝するのです。買わずに店を出ても「ありがとうございます」と心を込めて伝えましょう。
靴屋で働いていたときのことです。
お客様から、「あなたは他のスタッフにはない雰囲気を持っているわね」と言われたことがあります。
それは、買わなくても「ありがとうございます」と言うからだったのだと思っています。
その方は、何度も下見に来店し、いつも私の様子を見て、買うときは私から買うと決めて下さっていたそうです。
きめ細やかな対応をすれば、初回の来店時に買っていただけなくても必ず次に繋がっていくのです。
お客様は何も買わずに店を出たときにも、「ありがとうございます」という声を聞いたら、
きっと「あ、このお店は買わなくても感謝を伝えてくれるんだな」と思ってくれるはずです。
感謝の気持ちは必ずお客様の背中に届いています。
ぜひ全てのお客様に感謝を伝えていきましょう。
来店自体に感謝することが、感動接客・サービスの第一歩です。