2015年3月15日

もしも、平日閑散、土日激混みの店を運営していたらどうすれば売上が安定するのか?

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「先生・・・ちょっと相談なんですけど・・・
平日があまりにも暇にも関わらず土日はとてもお店が混みます。
しかし、土日に雨をはじめとした天候不順だと
全く売上が取れなくて不安なんです・・・」

という経営者から相談を受けました。

店舗商売の難しさを改めて実感させられた相談でした。
自然を味方につけることはできません。

自然は自然の流れで毎日流れます。
ここでまず前提として「一切コントロールできない」ということを
肝に銘じなければいけません。

私は、「天気は変えられないですから変えられないことに対して
何を言っても残念ながら無駄ですよ。」

続けて

「大切なことは、土日がスベっても安定した売上を作るための
取組みをしていくことです」

「そうですね・・・それはどうしたらいいのですか?」

といきなり答えを求めてきたので
「ちょっと待ってください。そう簡単に結論にたどり着いても
意味ないですよ。自分で解決する糸口を一緒に見つけましょう」

と言いました。
私のコンサルスタイルは、自分で考えてもらい、
自分で答えを見つけ出すことです。

私にも模範解答(成果に繋がる筋道)を
すぐに描く力があります。
これだけ年間相談を受けてソリューションしていれば
アイデアに困ることはありません。

「自分で答えを見つけないと、
いつまでも成田依存になりますよ。嫌ですよね(笑)」

「いえ・・・そんなことは決して・・・」と答えていましたが、
顔は「そりゃそうだ・笑」という顔をしていました。

私は質問の質を大切にしているので
現状を把握するために沢山の質問を投げかけました。
(質問力は私の強みの一つです)

そして、わかったのが、売上依存をしているのは、
今まで何も施策を施してこなかったから、でした。

土日にますます依存するイベントは打っていましたが、
平日の売上を安定化させるためのイベントは
一切打っていませんでした。

なぜなら、集まらないという思い込みがあるからです。

「思い込み・先入観」、これが繁盛の邪魔をいつもします。

私は靴・PCしか扱ったことが無いので
思い込みや先入観がありません。

ですから、「なぜ平日にお客様が集まらないのですか?」
と聞くと、
「業界の習わしと言いますか・・・」
と答えが曖昧です。

この会社はやることやれば一瞬で売上安定するな、
これは私がすぐに抱いた素直な印象でした。

この会社で私が取り組んだことは、
スタッフ教育と顧客導線の作成でした。

教育は今回外して、
顧客導線をどうやって作ったのかについて話をします。

顧客導線とは、初回の来店から次回以降の来店を
設計することを言います。

土日に顧客が集中することのリスクとしては、
・売上依存リスク(スベったら終わり)
・スタッフの疲労感が高まりやすい
・平日のモチベーション維持が困難
・売上不安定のためのストレス度が高い

などが挙げられます。

このリスクを100%除去するためにはどうしたらいいのか?

答えは一つです。
土日のお客様を平日にシフトすることです。

週次(土日・平日)だけではなく、
月次(繁忙期・閑散期)でも同じことが言えます。

しかし、平日にシフトするのはそう簡単なことではありません。

平日は仕事で忙しい・・・という断り文句がある、ということです。

土日にゆっくり買い物をしたい、と思うのが
どのお客様も持っているニーズと言えるでしょう。

あなたならどうやって平日にお客様を誘導していきますか?

私もこの会社で取り組んだのは、大きく分けて、
・接客時誘導アドバイス
・POP訴求
・平日限定キャンペーン
・土日天候時キャンペーン
など、他にもいくつか試しました。

今日はその中でも一つ紹介しようと思います。
「接客時誘導アドバイス」です。

これはどういうことなのかというと、
土日は新規のお客様中心にお越しになります。

「ついで買い」ニーズで新規の店に足を運ぶ、ということです。

ここで私は、新規のお客様に接客が終わる頃に、
「お詫び」をして欲しいとお願いをしました。

「お客様本日はばたばたしてしまい申し訳ありませんでした」
と。

このたった一つのフレーズで
平日にお客様がシフトし始めたのです。

信じられますか?

続けて「平日でしたらもっとゆっくりと
お客様のご要望にお応えできることもあるかと存じ上げます。」

と平日来店することの価値を伝えます。

「たしかにそうですね・・・次回は平日に来ます」

とお客様から平日に行こうかなと思って頂ける
トークを展開します。

他にも接客時誘導アドバイスがあるのですが、
今回は一つだけ紹介しました。
「お詫び」を活用した平日来店を促すテクニックです。

あなたは業界特有の思い込みのせいで
多くのビジネスチャンスを失っていませんか?

はっきり言いますけど、ほとんどの業界ならではのルールを
壊すだけで売上が上がるし、安定します。

私は「業界の素人」だからこそ、
発想もクライアントでは到底思いつかないアイデアを
提供することができます。

改めて自分の価値を実感することができましたね。

甲斐あってこの会社の売上も毎月安定しました。
昨対比も120%を超えて、
従業員のモチベーションもキープできました。

やることやればどの業界もしっかりと成果が出るものですね。

あなたも一度業界の習わしをぶち破り、
安定した売上を獲得する施策を実行していきましょう。

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