店長は常に売上管理をしなければいけないので、
アルバイト・パートと比べると１００倍くらい
売上に対して敏感になっています。
その気持ちはよくわかります。
赤字になったり予算未達になれば
自分自身の評価に直結しますからね。
意地でも達成したいところでしょう。
日々このように売上に追われながらの毎日を過ごしていると、気分が
めいってきます。
しかも休みの日を与えられても
素直に喜べない。
なぜなら売上が気になるからです。
店にクレームがきたらどうしよう・・・
と心配になれば遠出するのも躊躇してしまうでしょう。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
実際にこのように悩んでいる店長が多々います。
私も店頭販売しているときに、
店長が休みの日にも関わらず私服で顔を表して、
そのまま事務作業をしていたのを覚えています。
「せっかくの休みなんだからどっかいけばいいのに・・・」
と思うこともよくありました。
今は年間数千店舗の店長と時間をともにしているので
出社してしまう気持ちもわかります。
しかし、断言します。
この休日出社、意味ないです。
絶対にやらない方が良いです。
店長にとってもそうですが、現場にとっても
大きなマイナスになります。
まず、現場が信じられないという意思表示になることです。
休日出勤してくる、ということは、
自分がいないとこの店はだめだ、
売上が達成できない、というメッセージになります。
こうなれば現場も信用されていないと思うので
仕事に打ち込むモチベーションが自然と落ちるでしょう。
以前私はある方に言われたことがあります。
「部下の成長の機会を奪っている」
ということです。
店長が店に居続けることでいつまでも
店長が望む店は作ることができない、ということです。
おそらくどの店長も、
自分の右腕が欲しい、
自分よりも優秀な人が欲しい、
と望んでいるはずです。
しかし、店長が望んでいる結果にたどり着くには、
必ず「委譲」することにより責任感と能力開発を
後押しすることが必要です。
これはマストです。
ある日突然店長の右腕になるわけがないのです。
店長の右腕になる、ということは、店長と同等の仕事をまかされていることが条件です。
売上だって上げられるだけのマネジメント力が必要になります。
いつまでも店長が最前線にいれば、誰だって依存するし、
責任感だって芽生えることはありません。
任せること、委譲すること、自身の仕事を手放す勇気を持ってください。
いきなりすべて、とは言いません。
少しずつでよいので手放していきましょう。
そうすれば部下は成長するし、責任感だって芽生えます。
そうすることで売上に対する姿勢も変わります、確実に。
もっと売上を上げなければいけない！という気持ちを作ることができれば
間違いなく自学自習の習慣を作り上げます。
そうすることであなた一人で売上責任を追い、
無理をして休日出勤をして部下の依存を生む組織体質から抜け出すことができます。
店長が抱えすぎても、悲劇のヒーローになるだけです。
売上達成するためには、一人の力では限界があります。
周りが積極的に動きたくなるような組織を作れば
今の労力の半分以下で予算達成だってできるはずです。
自分だけが頑張って、「周りは何もしてくれない」という思考から
卒業しましょう。
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