褒めるのが苦手、という店長とよくお会いします。
そもそもなぜ褒めるのが苦手、という話になるのかというと
私は研修中に褒めることの重要性を説いているからです。
そこで質問が挙があります。
「私は褒めるのが苦手で・・・どうしたらいいですか?」
答えは相手の反応にすべてあります。
例えばあなたは何気なく毎日仕事をしているとしましょう。
別に褒められようが褒められまいが特に何も感じません。
なぜなら今任せられている仕事は誰にとっても
「当たり前」だからです。
やって当たり前、そこに仕事の進め方のすばらしさも何もありません。
ただただあたりまえなのです。
だから、特に違和感を持ったこともないのです。
当然部下を持てば同じスタンスでマネジメントをします。
しかし、どうでしょう。
思ったように仕事をしてくれないのです。
困ったものだ・・・
どうして今の若い子は言われた通りのことを
やってくれないんだろう。
そこで、マネジメントの本を読めば、そこには
「褒めることが大切」と書いてある訳です。
「やっぱり褒めた方がよいのか・・・」と悩みます。
しかし、仕事は当たり前だ!で育ってきている分、
褒めるのはしゃくだ。
なぜなら自分が褒められてきていないからです。
過去の自身の「当たり前体験」が邪魔をして
褒めることができないのです。
困った、となります。
そこで褒めるのが苦手だ、という質問になります。
「なんで苦手だと思っているのですか?」と聞けば、
当たり前だと思っていると話してくださいます。
褒められたことがあまりないので、
どうやって褒めたらいいのかもわからない
褒めるほどのことをしてないのに褒めるのはいや、
とできる限り褒めないマネジメントをしたい、と言います。
結論は、
「だったらそうすればいいんじゃないですか」
と話します。
ただし、結果的に、人は辞めるでしょう。
モチベーションも上がらないし意欲も高まらない。
会社に対する忠誠心もメンバー間の信頼関係構築だって難しいです。
この結果で我慢できるのであれば、
今のまま褒めなければいいのではないかと思うのです。
しかし、ここでさらに一つの議論が生まれます。
それは、
褒められなくてもモチベーションも意欲も信頼関係だって
私の時代は構築できました、という話です。
これもナンセンス。
時代は変わりました。
あなたと一緒に働く部下ではそもそもの「欲求」が違うのです。
漫画だってヒーローものから、全員で敵をやっつけたりする漫画になりましたよね。
ゲームだってヒーローが活躍する、というよりも、
みんなで力を合わせてボスを倒すゲームが増えましたよね。
漫画やゲームだってこれだけ
今の時代にフィットしているのにビジネスでは
まだまだ古典的なマネジメントが主流です。
私はいつもこう伝えます。
「褒めたくないのであれば、褒めなくていい、
ただあなたの望む結果を得る確率は著しく低下します。」
結局この手のマネージャーは、
自分のことしか考えていないのです。
自分自身が褒める行為が嫌いなだけ、なのです。
やってくれていることも
すばらしいというよりは当たり前と思ってしまうのです。
それは自分がそう指導されてきたからです。
何度も言います。
欲求が変わりました。
だから、相手のために褒めてあげた方がよいのです。
自分が言いたい、言いたくないは関係ありません。
部下の欲求が変わったのですから、
当たり前の概念を捨てることが大切なのです。
「そんないちいちやってられるか」ともし思ったのであれば
(いや、このコラムを読み続けている方の多くはそんなことはないはずですが)
マネージャーとして時代にフィットできずに、
取り残されてしまうでしょう。
上司の仕事は部下のモチベーションを高めるきっかけを
与え続けることです。
結局フロントで成果を作るのがあなたの部下です。
会社のブランド価値を決めるのも、
部下のモチベーションと技術が決定します。
相手のやる気を引き出すためにも、
当たり前の概念を捨てよい関係を築く「褒めあう文化」を
部署(店舗)内に作っていきましょう。
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