お客様が店内を回遊中に商品を手に持っていたら、
出来る限りレジでお預かりするのが良いでしょう。
これは販売の心理学上とても重要な概念でもあります。
なぜなら、手荷物が一杯になってしまうと
それ以上買う気が起きないからです。
諦めてしまうのです。
手に取りたくても荷物が邪魔して取れないストレスを
感じさせてしまうのは、大きな機会損失要因となります。
だから、必ず『名前を聞いて』レジ付近に保管しておくと、
さらに購買へ繋がるきっかけになります。
ここで盗難があってはもともこもありませんので、
細心の注意が必要です。
お客様は買い物を楽しみたいと考えていますから、
販売員が出来うるサポートは率先しておこないましょう。
この行動一つで、
「この販売員さん感じがよい」という印象を
与えることができます。
と、言葉で説明するのは簡単ですが、
実践する際に必要な技術があります。
それが「観察力」です。
お客様の手が埋まっていることに気付かなければ、
このストレスを排除するためのお手伝いが出来ません。
そのためにも常に売場とお客様を注意して
観察する必要性があります。
特にこれはお店が混んでいるときに
疎かになってしまいます。
周囲を見渡すどころか接客に夢中になってしまうからです。
時折顔を上げてお手伝いを必要としている
お客様がいないか探しましょう。
そうして、お客様の手が商品で埋まっていれば、
カゴをお持ちするか、商品をお預かりするようにしましょう。
これは難しいことではないので、すぐに実践することが出来ます。
ぜひお客様の購買を阻害しないためにも、やってみてはいかがでしょうか。