最近さらに心理学の勉強をしています。
そこで興味深い話があってクライアントと照らし合わせたら
見事に合致したので、紹介します。
あなたは、
プランニングファラシーをご存知ですか？
日本語に訳すと計画錯誤と言います。
どういうことかというと、
目標設定をして、その目標を誰かの目に触れると
人は通常よりも目標値を高くしてしまう、
という現象です。
これをクライアントに当てはめると、
「こんな低い目標じゃ上司に怒られる・・・」
「こんな目標じゃみんなに笑われるな・・・」
と目標自体を上げてしまいます。
理由は、人に良く思われたいし、人に期待をしてもらいたい、わけです。
そして、「恵まれた条件」が重ならない限り
達成できないような目標になってしまうのです。
それこそ、近隣のライバル店がつぶれて
特需で目標達成できた、というような特別な状況（不確実）
にない限り目標達成できない、わけです。
上司はこの目標自体を客観視してあげないといけません。
しかし、上司もここである期待を寄せます。
「お～その数字チャレンジするか～。いいじゃないか。
結果を楽しみにしているよ」
とより高い目標を掲げること自体が称賛してしまうところがあります。
当の本人はこの上司のリアクションをもらうと
一瞬満足してすぐに不安になります。
「できるかな・・・」と達成の見通しがない中で
取り組むうえ案の定達成できないので
自信を喪失してしまいます。
人は誰かに認められたいし、
評価されたいし、すごいと思われたい、
これって普遍的な欲求なんだなと
プランニングファラシーを知って実感しました。
だからまず上司が客観的視点に立って
「それって適切？」と身の丈にあった
目標になっているのかを判断しなくてはなりません。
大きな目標で期待を寄せることが大切ですが、
あなたも気づいているわけです。
「無理だろうけど、まぁ期待してみるか。」
これは無理です。
なぜなら達成する実力がないからです。
あなたの組織はいかがでしょうか。
部下が身の丈以上の目標を掲げたときに
どんな一言をかけていますか？
高ければいいってもんじゃないですよ。
あくまでも手が届きそうで届かない目標が適切です。
あまりにも大きな目標ではモチベーションダウンを引き起こし、
身の丈にあった目標にしていた方が達成できた確率が高い状況に
なっている可能性があります。
人は誰かによく思われたい、という基本的欲求を
理解した上でスタッフの目標を見てあげてください。
あなたの店や組織のスタッフは
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