先日勉強熱心なある企業のオーナーとお会いしました。
その方はすでに私の書籍はもちろんのこと多くの書籍を読みこんだ方でした。
姿勢は素晴らしいと思います。
私も著者として出版させて頂いた書籍すべてを
読んでくださっていることはとても嬉しいです。
会話をすれば、書籍のフレーズさえも覚えているほど。
嬉しい反面、ひとつ気がかりが。
「そういえば業績で悩んでいるって言ってたよな・・・」
と思い返したのです。
そして、聞いてみました。
「なぜこれだけ日々学び、経営スクールにまで行って
現状苦しんでいるんですか？」
と聞くと、
「思うように成果が出ないんです」
そうおっしゃるので、
「私の書籍を読んで何をしました？経営スクールに行って
何をしました？」
と聞くと、答えが曖昧でした。
「これだ」とすぐにわかりました。
どれだけ知識を身につけて引き出しを増やしても
肝心の行動がなければその知識はいつまでも活用されません。
それでははっきり言って意味がありません。
厳しいフィードバックの時間になりました。
そして、話をしていると、本当の課題は、
従業員とのコミュニケーションから生じる
従業員のモチベーションダウンでした。
会社規模もそんなに大きくないことから
もっと従業員とコミュニケーションを取るフェーズなのに
コミュニケーションを取らずに外に学びに行く一方だったそうです。
もちろん学ぶこと、学び続けることは
とてつもなく大切です。
私も講師として公開講演にお越し頂くのは
とても嬉しいです。
しかし、何よりも私が重視しているのは「実践」です。
聞いて良かった、読んで良かった、では
私はさほど嬉しくありません。
（いや、嬉しいと言えば嬉しいです！！）
成田の本を読んで●●を実践したら
こんな成果が出ました！という具体的な
成果を聞きたいのです。
本も実践しやすくするための内容になっていますし、
弊社で発行している成田直人ニュースレターもそうです。
活用しやすくするために、ステップ方式にしていますし、
項目も一つ一つノウハウにしています。
読んで終わりでは意味がない。
大切なことは、実践することです。
話がそれましたが、先ほどの経営者にも、
【ここからの文章めっちゃ重要です】
「学びを行動に移さない習慣と、
今すぐ乗り越えなければいけない課題と
身につけなければいけない能力
に対して今あなたがしている学びの優先順位は低い」
と伝えました。
本人が愕然としていましたが、
理解してくださいました。
学びたいことと学ぶべきことは違います。
やるべきことやって成果作る、これが鉄則です。
その上でやりたいことをやればよいのです。
向き合わなければいけないことから逃げて
他の部分を伸ばしても根本解決にならない。
たしかに
学びたいこと＝すぐに取りかかれる
学ぶべきこと＝腰が重くなる
つい学びたいことに逃げてしまう気持ちもわかります。
しかし、これではいつまでも現状は変わりません。
あなたは学んだことを学んだままにしていませんか？
学んだことで満足していても何も結果は変わりません。
また、今の学びはあなたに必要な学びですか？
いつ使うかもわからないことに時間を割いていていいのですか？
ぜひ自己評価があれば
早速学び方、実践習慣の形成に焦点を当てましょう。
学びは今の現状を打破するためであり、
近い将来成果に繋がることでなければいけません。
もちろん長期的な視点も重要ですが、
やるべきことやってから取り組む、これが鉄則です。
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