予算達成は、一人の力だけでは無理です。
一緒に働くスタッフの協力なくして予算達成は無理です。
しかし、たいていの店長は元トップ販売員ということもあり、
一匹狼的存在で店を運営してしまう癖があります。
理由はいたって簡単です。
その方が短期的に売上をつくることができるから、です。
いつまでもこのスパイラルから抜け出すことができないので、
予算を達成することができません。
私が一番印象に残っている店長は、
ABCマートで伝説の店長と言われているTさんです。
この方の下で働けたのは今でも感謝しかありません。
一番の学びは、自分が一切売らないところです。
「うん？この店長は売る能力がないだけじゃないか？」
いえいえ、ABCマート史上最も一日に靴を販売した有名な方なのです。
トップ販売員の中のトップ販売員です。
でも店長である今は、売らないのです。
それが結果的に予算を達成することを知っているからです。
自分がヒーローになるよりも、
店の予算達成が最優先。
そのために最適な店長としての行動を
熟知していました。
店長は広い視野で店の全体最適を常に
目指さなければ行けません。
店のスタッフはサッカーのポジションと同じで、
得意不得意の部門があります。
サッカーで言えば、攻めるのが得意な人もいれば、
守るが得意の人もいます。
両方が得意な人、という人はいないのと同じように
店頭販売もすべてに精通している、という人は
あまり見受けられません。
それよりは「○○の分野では誰にも負けない」という
付加価値を持ったスタッフが多いような気がしています。
例えば、靴であれば
スニーカー
キッズシューズ
レディース（パンプス）
レディース（スニーカー）
メンズ（ビジネス）
メンズ（スニーカー）
とそれぞれ得意分野がどのスタッフにもあります。
私もビジネスシューズが得意でした。
しかし、それ以外の分野は一通り知識を身につけていましたが、
他のスタッフの方が上をいっていました。
特にナイキ好き、アディダス好きのスタッフは、
見ていて引いてしまうほど（笑）知識が豊富でした。
でも、この基準がプロですよね。
素晴らしいなと思いました。
それぞれの能力値を分析をして、
最適配置することが
目標予算達成の一番の近道です。
一番得意なところでそれぞれを
勝負させることです。
そうすることでスタッフ間の信頼も深まります。
（お互いに持ちつ持たれつの関係になりますからね）
一番良いのは、もちろん全知識を持って
店頭に立つことですから、
個々の商品知識習得の勉強会などは
やった方が良いです。
しかし、現実問題全員が同じペースで
全知識を身につけるのは無理です。
だからこそ、今ある個々の能力値を最大限活かした
人員配置こそが重要なのです。
あなたの店はいかがですか？
アルバイト・パートの希望シフト通りに
店を運営していませんか。
ここは、しっかりと全体最適のために、
毎日勝てる店を作るために、
アルバイト・パートにもある程度は
店の方針に沿ってもらえるように
しっかりと説得しましょう。
（これは、良い人間関係が上下間でできてれば
すぐに応じてくれることです）
むしろそれだけ店の予算達成したい、という姿勢が
伝わるかもしれません。
事情も、「この日は、ビジネスシューズ側が手薄になるから、
○○さん力貸してもらえないかな？」
と本人の欲求を満たすアプローチをすることが大切です。
ただ単に「この日は入れない？」と聞くだけではだめです。
お願いの仕方は大切にしてくださいね。
早速来月のシフトから勝てるシフト組をしていきましょう。
まるでサッカーの布陣を決めるかのように。
追伸１
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