お客様に喜んでいただくサービスをするのが販売員の役目です。
そのお客様の期待を超すサービスこそが感動を生み出します。
今回は実際に私がしていた事例をご紹介したいと思います。
当時私が働いていた靴店に恰幅のいいお客様がランニングシューズを探しに来店されました。
一通り店内を回り終わった後に、私はお声がけをし、お客様の求めているものを明確にしていきました。
どこで走るのか、いつ走るのか、何のために走るのかといったことを質問を通して聞いていきました。
すると、お客様が走ろうと思ったきっかけが夫婦喧嘩にあることが分かりました。
お客様は痩せて、奥様と仲直りをするためにランニングをすることを決意したと言うのです。
なので、私は最適な商品を提案し、お客様と約束をしました。
「ダイエットに成功したら、報告に来て下さいね」と。
そして、3ヶ月後にそのお客様は13キロ痩せて帰ってきてくれました。
とても嬉しかったのですが、何より嬉しかったのが、そのお客様がもうお一方連れて来店して下さったことです。
その方もランニングを始められるということで、靴を選ばせていただきました。
最終的に5人の方にお越し頂くことになり、ランニングチームが出来たそうです。
どこで走っているか気になったので、「近くに多摩川がありますが、そこをいつも走っているのですか?」
と尋ねたところ、なんとお客様は「多摩川って何?」と言うのです。
不思議に思った私は、さらに問うたところ、
実はお客様は栃木県からお越しになっていたことを知りました。
120キロも離れているそうです。
近くに靴屋さんはあるはずなのに、わざわざ120キロも離れた私のお店に
来て下さっていたことがとても嬉しくて、
それを聞いた瞬間、私は10分間泣き崩れました。
それほど嬉しかったです。
こんな体験が出来る接客業を私は本当に大好きですし、
これからも続けていきたいと思っています。
ぜひ皆様もお客様に喜んでもらえるようなサービスを目指して、
日々努力を重ねていきましょう。
大きいことも小さい一歩が重なって成し遂げられるということを忘れずに、
目の前のことに取り組んでいきましょう。
その努力は決して裏切ることはありません。
必ず誰かが見てくれているものです。