「お客様は気まぐれだ…」
よく店長や店頭スタッフさんから聞く言葉です。
たしかに、入ってきたと思ったらす~っと
店を出て行ってしまうお客様がいます。
どの表情やどのしぐさをするお客様が
実際に商品を買ってくれるのか全くわからない…
という悩みがこの一言に現れているのでしょう。
たしかに判断は難しいところですよね。
最初から耳にイヤホンを入れて店に入るお客様は買わない!と
思った矢先にこの手のお客様が商品を買って行ったりするわけです。
身だしなみや表情がお客様の購買理由にも十分影響を及ぼすのですが、
それよりももっと確実に売上につなげる方法をご紹介します。
それは滞在時間です。
長くなればなるほど確実に買う確率は高まります。
だから、す~っ入ってきてすぐに店を出ない工夫が必要です。
以前中国に行ったときに、不便なエスカレーターのせいで余計な
ものまで買ってしまった経験があります。
通常エスカレーターは、上りも下りも、
左から右へ上がれば、次は右から左へと上がります。
ジグザグで上がっていきますよね。
当時の中国の百貨店は違いました。
右から左に上がれば、わざわざエスカレーターから売場に出て
歩いて右側に行き、また右から左に上がるエスカレーターに
のぼらなければいけないのです。
これは非常に面倒くさかったです。
しかし、そのせいでいろいろと気になるものと
出会ってしまったこともありお金を使いました。
この例は極端かもしれませんが、
お客様が気づいたら店に長居してしまう仕掛けが
店頭には求められています。
最近私が経験した長居は、
スポーツ用品店でした。
はじめは何気なく行ったのですが、
足の形を計測する機械の無料キャンペーンをやっていました。
「これはやるしかない!」と思いやると意外と時間がかかり
合計10分ほど店員さんと会話したり、
機械の上にのったりしました。
当然計測中はやることがないので、
自然と目線は売場に向きます。
こういう時に限って、
「あ~そういえば、新しいランニングシューズ買いたいな…」
と、浮かんでくるわけです。
(※もちろん家族に交渉する勇気がないのであきらめましたが…)
このように店内にいる時間が長ければ長いほどそれだけ店内情報に
触れる機会が多くなります。
それだけ自身の日常生活とリンクさせて
ぜひ滞在時間を長くする、という意識で働いてみてください。
一秒でも長く店にいることで間違いなく
売上に繋がる可能性はたかまるはずです。