店頭商売は、というかビジネスみんなそうですが、
利益を生む売上を上げなければ店は潰れてしまいます。
しかし、売上を上げようとすればするほど
売上は落ちるということがあります。
売ろう売ろうとすると売れない、というジレンマが
ビジネスには存在します。
これは一体どういうことなのでしょうか。
「売上」に焦点が当たるとどうしても
気持ちのどこかに「買って欲しい」という欲が生まれます。
(ゼロにしろと言っているわけではありません。)
過剰に抱いて接客をするとたいていスベります。
(特に私がそうでした。)
実はこの欲は相手に直接伝えなくても
自然と伝わってしまうものなのです。
先日私も接客を受けていたときに実感しました。
ずっと店員さんが話し続けていました。
そして、私が考え込むしぐさをすると、
すかさず話がまた再開します。
考える時間をもらえないのです。
必死だなぁと思いながら、話を聞いていました。
同時に、この店員さんは頭の中に
売上のことしかないのだろうなと思いました。
売ることがゴール、では売れない。
少しでもお客様にベストな商品を提供する意識があれば、
絶対に質問をしてくれるはずです。
例えば冷蔵庫。
せめて「何人家族ですか?」
「今どれくらいの大きさの冷蔵庫を使っていますか?」
「買い換える理由はなんですか?」
「置くスペースはいかがですか?」
など、
聞いておくべき事がたくさんありますよね。
これを聞かずにひたすら商品が
優れているというアピールだけだとしたらどうでしょうか。
買いたくなくなりますよね。
「売上」を上げる意識を持つ前に、
あなたは目の前のお客様にベストな買い物をサポートする人であることを
忘れてはいけません。
これ必須です。
でなければ売れないですし、
強引さからは悪評が広まるだけです。
意識を「売上」から接客中は
「貢献」にもっていくだけで良いです。
たったこれだけの意識の変化で接客にゆとりができます。
お客様が悩む「間」も大切にしてあげられるはずです。
ぜひ意識を変えて販売するようにしてみてください。
自然と表情も変わるはずです。