お店は、スタッフが変わるのが先ではなく、
店長が変わるのが先であると最近よく思います。
スタッフがどれだけ変わってもボスである
店長が高いモチベーションのスタッフを見て、
「面白くない」と思えば、どんどんつぶされてしまいます。
せっかく変わったのに、また環境に飲み込まれてしまう、
とても残念に思うことが起業して何度かありました。
もちろん私はその店長を放っておきません。
「なぜスタッフの主体性を奪うようなことをするのですか？」
とまるでスタッフの親になった気持ちで話をします。
たいていはこの場をもうけることで話は収まります。
まさか講師がわざわざ店にくる、なんて
誰も思っていなかったのでしょう。
しかし、私は行きます。
なぜなら、スタッフの変化が店を変えるからです。
それをつぶされてしまっては、元も子もありません。
そして、店長と話をします。
この手の店長は面白くない理由の一つに、
スタッフの台頭です。
自分はあくまで一国の主であることを
誇示したいのです。
成長したいスタッフ、自分が一番で居続けたい店長、
この両者に亀裂が生まれてスタッフが折れる
という結果になります。
そこで私は伝えました。
店はそもそも何のために存在するのでしょうか？と。
店長のために店は存在しているのですか？
「いえ、そんなことありません。」
そうですよね。では誰のものですか？
「う〜ん・・・」
お客様です。
お客様の買い物の場の提供、そしてお客様の快適な買い物をサポートするために
スタッフがいます。そうですよね？
「そうですね。」
とすると、お客様の快適な買い物を一生懸命サポート
しようとしているスタッフのモチベーションが下がるのはどうですか？
効果的ですか？それとも効果がない、どちらですか？
「効果がないですね」
自分のことばかり考えていると店長で居続けることができなくなりますよ。
なぜなら、スタッフのモチベーションが下がれば
それだけお客様へのサービス力も低下します。
そうすれば評判は落ちて、売上も落ちますよね。
店は潰れます。
スタッフが活きる環境を作るのがあなたの仕事であり成果です。
「なるほど・・・そう考えたことはなかったです」
と、納得して頂いたことで
スタッフのモチベーションも元通りになり、
店は活気づいてきました。
この店の売上向上状況を確認するのが
今から楽しみで仕方ありません。
あなたが今店長やマネージャーだとすると、
部下の成長を心から喜べますか？
それとも本当は俺の方がもっとすごい、
私の方ががんばってる、と言いたい自分がいませんか。
もしあるのだとしたら
繁盛店を作るのは難しいでしょう。
私心を捨て、スタッフのサポートに徹し、手柄をすべて与える、
これが繁盛店店長の条件です。
お客様の笑顔はスタッフの笑顔から、スタッフの笑顔は店長のサポートから、です。
ぜひご自身のマインド形成に御役立てください。
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