お客様が既に身につけているモノは商品を買う上で大きなヒントとなります。
洋服、アクセサリー、靴、髪型、ネイル、メイク、買い物袋など、
今既に身につけているモノはお客様の『志向』が必ず影響しています。
なぜなら、他のお店で買ったという事実だからです。
全く関心のないモノは買いませんよね。
もっというと、興味のないもの、嫌いなものをお客様は身に着けませんよね。
これは年に数千人を接客していた私の経験ですが、
自然と既に身につけているモノと似たような商品を
選ぶお客様が多い傾向がありました。
ヒントになるのはこれだけではありません。
持っている買い物袋もヒントになります。
持っている買い物袋がセレクト(ブランド)ショップ、ファストファッション、
それともあなたの扱う商品と全く関連のないショップ袋なのかです。
つまり、お客様の購買価格帯や来店動機が分かる、ということです。
コミュニケーションは双方向で成り立つとよく言われますが、
お客様からの一方的な情報発信(身につけているモノ)を
受け取る技術が売れる販売員にはあります。
そして、お客様の志向に合わせて接客を進めることが出来ます。
お客様の共感も得やすいので、自然と購買に結びついていきます。
このように常にお客様の身につけているモノを参考にする姿勢が大切なのです。
そして、志向が影響し、購買されるお客様の比率が圧倒的に多いということを覚えておいて下さい。
多くのお客様は積極的に新しいスタイルにチャレンジするよりも【保守的】です。
この前提はとても大切です。
なぜなら、働いているスタッフ(あなた自身)は保守的ではない方が多いからです。
あえて今の業界で働くということは一般的な人よりもこだわっています。
だから、常にお客様は自分と同じ気持ちである、
という視点に当てはめるのではなく、
質問を通して、気持ちを汲み取りお客様が
身につけているモノを注意深く観察しながら、アプローチしましょう。
この意識を持って接客するだけでアプローチが変わるはずです。