それは、講師が年代の差を埋める努力をすることです。
今私は年間4000名近くの販売員やサーバーの研修を担当します。
店頭で「今」働いている世代は年々離れていきます。
当然私よりも若い方が多くなります。
そうすると、徐々に年齢の差を言い訳にしてしまうのです。
「う~ん、今の若い人たちはよくわからない・・・」と。
こうなると溝が埋まりません。
だから私はあることを習慣にしています。
それは今店頭で働いている世代一人一人の趣味を聞いて体験することです。
彼ら、彼女らが読む雑誌にも一通り目を通すようにしています。
(もちろん立ち読みです・笑)
そうすることで共感を作ることができ一気に距離が縮まるのです。
距離をこちらから埋めないかぎり向こうから距離を縮めてくることは
ないと言い切って良いでしょう。
年齢が離れている、
キャリアが離れている、というだけで
年下の部下は話しかけにくくなります。
だから、こちらから歩み寄ることが大切なのです。
教育をするのが仕事ではなく、
教育を通して一人前に育てて仕事の本当のやりがいを最短コースで
体感させることが仕事なのです。
もっと歩み寄ることが大切。
なぜか。
今の世代の人たちは
何を教えられるよりも、誰に教わるかの方が強く影響を受けます。
より良い関係を築かない限りアルバイトは変わりません。
主体的に動いてほしければ良い人間関係を築くようにしましょう。
もっと今の世代の方々が何を考え、何を感じているのか。
肌で感じて同じ時間を生きるようにしましょう。
それだけで距離の縮まる速度が速まり、
よりよい関係を築くことができるようになるはずです。
そうすれば店長の指示も気持ちよく遂行します。
仕事の内容よりも誰に指示されるかが大切である、ということです。