アナログで得られて、デジタルで得られないものの一つに
「ぬくもり」があります。
人は元来直接的コミュニケーションの中で文化を育んできました。
しかし、今デジタルが発達し、
間接的なコミュニケーションが増えてきました。
今では会社を休むのもlineで済ませることの是非が
問われるような時代です。
多くの人は「電話しろよ!」というのが筋のようですが・・・
それだけ直接的なコミュニケーションに慣れない(苦痛感情も伴うため)人が
増えている時代です。
直接的なコミュニケーションは確かにぶつかるし、
怖い・不安も沢山伴います。
私がまだ小さいときは嫌いな人がいると、
友人に「●●さ・・・ありえないよな」
と言えば必ずまわりまわって本人に知れ渡り、
「おい、何か言ったか?」と喧嘩になりました。
しかし、今はネットで誹謗中傷する時代です。
昔の人は「卑怯だな」と思っていることでしょう。
でもこれが今の時代なのです。
私は時代の変化を止めることはできません。
今後ますますデジタルになるからこそ、
時代に合わせた人生の歩み方はとても大切だと思っています。
しかし、あえて逆行して
アナログにするべきだなと思うことも多々あります。
それは、プライベートでも仕事でも。
あなたのプライベート・仕事は
ほぼデジタルに支配されていますか?
それともアナログにすることで
かけがえのないものを手に入れていますか?
と前置きが長くなりましたが、
今回は敢えて逆行するべき飲食店の話をします。
私は新山口駅から数分にあるほぼ一人で切り盛りする
焼き鳥屋さんが大好きです。
(おっと何の告白だ・笑)
私は出張で新山口に訪れて、思わず入った飲食店があります。
それがふる~い看板とふる~い提灯のかかった焼き鳥屋さん。
焼き鳥の値段の書いてある木札も年季の入った油で
よく見えません・笑
だいたい80円から100円。
私が初めてきたので正直どうしたらいいものかわかりませんでした。
店内はほぼ満席で大繁盛店。
なのにいるのは女性一人。
焼き場もホールも一人です。
ここでアナログならではの「ぬくもり」を感じてからは
すっかり大ファンになってしまいました。
私は入って注文を聞かれたので、
串5本とビールをください、と言いました。
とても感じよく「は~い!」
と言って、すぐにビールを準備してくれました。
ここまではよくある話ですよね。
しかし、私が驚いたのは、この後の出来事でした。
なんと客席側にあるビールの冷蔵庫に
次から次へ人が立ち寄り
「一本もらってくね~」と言って勝手にビールを取り出して
「ぷしゅー!」と開けてもっていくではありませんか・笑
お客様が自分でやってる・・・
東京ではなかなか味わえない(行ったことないだけかもしれないけど)
光景に心が温まりました。
すぐに数年前に行った沖縄の国際通りにあるやぎ専門の
焼肉屋?居酒屋が頭に浮かびました。
あそこもお客様と一緒に切り盛りしていたな・・・
話を戻します。
私も二本目から「すみません、観光客丸出しでしたね・・・
もらっていきます」と言って自分でやりました。
なんだ・・・この心地よさは。
焼き場のお母さんも「ありがと!」と
満面の笑み。
どうやら私はこの店に受け入れられたらしい・・・と
勝手に思い込む始末。
次はいつこっちくるの?
「実は毎月来てるんですよ~」というと
驚いていました。
「また帰ってきてね」と言われたときは
ちょっぴり涙を流しそうになりました。
本来の飲食店の姿を見た気がします。
帰りたいサードプレイスが一つできた私は
これから毎月一人でこの店を訪れることでしょう。
今多くの飲食店では、接待を除く普通の店でも
呼び出しもシステム(呼び鈴・タッチパネル)です。
店員さんとのコミュニケーションもなければ
店側からのぬくもりを感じることはほとんどありません。
この店は手書きでハンディーも使わない。
個店だったら私はハンディーなんてなくていいと思うのです。
手書きでスピーディーに対応する姿がまた見ていて
頼もしさを感じます。
ハンディーを見ているときは笑顔は完全に消える。
誰だって機会に向かっているときはニコニコしませんからね・笑
手書きで笑顔を保ちながら「他のご注文は?今日は●●がおいしいですよ~」
と言われれば「じゃあそれも♪」となります。
アナログだからこそ伝えられる空気管
デジタルだから失う現場のぬくもり。
便利になった時代だからこそ、
お客様が店に何を求めるのかをもう一度根本から見直した方がよいのでは
と私はおもってしまいます。
呼び鈴があれば
「呼ばれるまで動かない」し、
ハンディーがあれば
「+αの提案はしない」ものです。
(すべてもちろん人によりますよ)
システムとアナログが融合しているのであれば問題ありません。
むしろ素晴らしいくらいです!
たしかにミスも減るし、ロスもないかもしれない。
でも違うものも同時にロスしていることがある。
時代はデジタルだからこそ
あえて逆行することでお客様を集めて
コミュニティ化することができます。
今は逆にチャンスだと私は思います。
だって、たった一人でお客様とともに、
50席近くをサーブして繁盛している店があるのですから。
また行きます、みんなのお母さん的存在の
焼き鳥屋さん。
追伸1
成田直人YOUTUBE公式ページオープンしました。
ぜひチャンネル登録してください。
絶対に損させません。
追伸2
LINE@成田直人ページ開設しました。
LINEをやってたら今すぐワンクリックで、
お友達になってください。
しなかったら後悔しますよ〜
ラインのお友達専用のプレゼントを作成中です。
定期的にプレゼント予定です。
追伸3
【オススメ書籍】
この2冊を読めば、
今日の全容をより詳しく理解することができます。
>客単価アップの秘訣
「お客様はもう増えない!だから接客で客単価を上げなさい」
をお求めの方はこちらをクリックしてください。
>店長力アップの教科書
「年間3000人の店長トレーニングで見つけた 売り続ける店長が実践している「行動習慣」」
追伸4
【研修・講演サービス】
成田直人の研修を受講してみませんか。
年間100回以上研修を担当しています。
多くの企業様がリピートと紹介です。
なぜリピートと紹介が起こるのか?
それは私自身が販売員の時から何も
変わっていないということです。
私の販売も研修も最も大切にしているのは、
お客様のニーズを叶えること、それだけです。
どんな研修をしているのか、
ぜひこちらをクリックして3つの動画を御覧ください。